石田純一さんが国会前デモでスピーチ 「戦争は文化ではありません」【全文】

安全保障関連法案が参院特別委員会で強行採決された17日夜、俳優の石田純一さんが国会前の反対デモで演説した。石田さんのスピーチ全文を紹介する。

国会前でスピーチする石田純一さん=9月17日

安全保障関連法案が参院特別委員会で強行採決された9月17日夜、俳優の石田純一さん(61)が国会前の反対デモで演説し、「戦争は文化ではありません。誇るべき平和を戦後100年に続けていこうではありませんか」などと訴え、参加者から大きな歓声を浴びた。

石田さんのスピーチ全文を紹介する。

われわれは、いろんな歴史をずっと続けて、ここまでやってきております。なかには諸外国から問題になっている、そういう時期もありました。ただ、僕たちが言えるのは、今ここで、いろんな方の意見があるという、そういう国、まだものを言える国、そういうことは僕たちはまだまだ救いがあると。

そして、こんなにたくさんの方が毎日、毎日。今日も、僕は京都も見てまいりました。京都でもすごく、河原町通り、デモをやっておりました。やっぱりあの、ここ何年も政治やなんかに無関心で何も言ってこなかった人たちでさえ、こうやって立ち上がっているんです。

一つだけ言いたいことがあります。攻められたらどうするんだ。そういうことをいろんなTwitterやメディアでも聞きます。でもそれは、われわれが今まで、自民党と言えども多様性があって、個別的自衛権、攻められたらそこで周辺事態でなんとかなるわけですよ。ここへきて、確かにアメリカは同盟国でありますけども、わざわざ中近東に行って、その彼らを助ける必要があるのか。ないですよね。

われわれは世界が誇る平和国家です。戦後70年たちました。これを100年、150年していきたいと思います。われわれの子供たち孫たちが、ずっと平和で暮らしていけるように、この国を守るというのは、個別的自衛権でも守れるんです。なんでわざわざ集団的自衛権が必要なのか。そんなにアメリカの機嫌が取りたいですか。アメリカはもちろんわれわれの友達で、同盟国ではあります。でもやはり、間違ってる、違ってる、なんかそういうことは友達でもちゃんと言えなくちゃ、おかしいと思います。

先の世界大戦で、みなさま、310万人の尊い命が亡くなっているんですよ。一説では400万人とも言われています。最後の大空襲からポツダム宣言を、やっぱりスルーして、その間また何十万人と空襲で、一般の人が亡くなっている。インパール作戦では20万人も日本兵がアジアに出て行って、帰ってきたのは2万人です。18万人が飢えと病気と、そして戦争で、弾丸でも亡くなっている。

戦争は文化ではありません。絶対にわれわれは誇るべき平和をずっーと、もう一度言います、戦後70年、80年、100年、続けていこうではありませんか。よろしくお願いします。

石田純一

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