『もののけ姫』公開から20年。海外ファン、Twitterで熱烈な祝福「生きろ。そなたは美しい」(画像)

スタジオジブリの長編アニメーション映画作品「もののけ姫」の公開から、7月12日で20年の節目を迎えた。

スタジオジブリの長編アニメーション映画作品「もののけ姫」の公開から、7月12日で20年の節目を迎えた。海外の熱烈なファンからは、作品へのリスペクトに溢れたコスプレ姿やイラストによる祝福メッセージがTwitterに投稿された。






『もののけ姫』今なお色褪せない名言20

1997年7月に公開された同作は、宮崎駿監督が「自然と共存できぬ人間の存在」という永遠のテーマを世に問うた大作だ。

物語の舞台は、日本が中世から近世へと移ろうとしていた室町時代。蝦夷(エミシ)の隠れ里にすむ青年アシタカは、邪悪な「タタリ神」となったイノシシから受けた呪いを絶つため、遠く西の地を目指して旅立つ。そこで目にしたのは、森を切り開いて鉄を作るタタラ場を治めるエボシ御前と、「シシ神の森」を守る山犬の一族、山犬と共に生きる少女サンの対立だった。

宮崎監督は「人間の文明が本質的にもっている、凶暴な破壊性」を描いたという。一方で、映画のキャッチコピー「生きろ。」が象徴するように、劇中には、人が生きる上で心に留めておきたくなる名台詞が散りばめられている。

公開から20年の歳月を経た今もなお、そのメッセージは色褪せてはいない。

■アシタカ(山里に隠れ住む、蝦夷の末裔)


「わたしは自分でここへ来た。自分の足でここを出て行く」

「そなたを死なせたくなかった」

「みすみす死ぬな。退くも勇気だ!」

「これ以上、憎しみに身を委ねるな!」

「生きろ。そなたは美しい」



■サン(山犬モロに育てられた娘 )


「人間はきらい!」

「アシタカは好きだ。 でも人間を許すことはできない」



■エボシ御前(タタラ場の長。より豊かな暮らしのために、森の開発を目指す)


「森に光が入り、山犬どもが鎮まれば、ここは豊かな国になる。もののけ姫も人間に戻ろう」

「賢(さか)しらに僅かな不運を見せびらかすな」

■モロの君(山犬。森を破壊するエボシを激しく憎んでいる)


「辛いか? そこから飛び降りれば簡単にけりがつくぞ?」

「黙れ小僧! おまえにあの娘の不幸がいやせるのか」



■ジコ坊(謎の組織「師匠連」の一人。修験者のような格好で、シシ神の首を狙っている)

「戦、行き倒れ、病に飢え、人界は恨みを残した亡者でひしめいとる。タタリというなら、この世はタタリそのもの」

「天地の間にあるすべてのものを欲するは人の業というものだ」

「やんごとなき方々の考えはワシにはわからん」

「いやぁ~まいったまいった~。馬鹿には勝てん。」



■病者の長(エボシが引き取り、看病している病者の長)

「どうかその人を殺さないでおくれ。その人はわしらを人としてあつかってくださった、たったひとりの人だ」

「生きる事はまことに苦しく辛い。世を呪い人を呪い、それでも生きたい」

※宮崎監督は2016年1月の講演の中で「ハンセン病患者を描いた」と明らかにした。

■タタリ神(人間の蛮行を受けたイノシシが、憎しみのせいで堕ちた姿)

「けがらわしい人間どもよ。わが苦しみと憎しみを知るがいい…」



■森の賢者たち(猿の一族、猩々[しょうじょう])


「木植エタ。木植エ、木植エタ。ミナ人間抜ク、木戻ラナイ。人間殺シタイ」



■ヒイさま(アシタカが住む里をまとめる老巫女)

「誰にも運命はかえられない。だが、ただ待つか自らから赴くかは決められる」



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