「豊田真由子様に向かって」など議員の新たな暴言を公開、音声も 週刊新潮が再び報じる

豊田氏が激怒したのは、政策秘書が運転していた際、最短経路より50mほど遠回りしたことが原因。秘書は、後部座席に座っていた豊田氏に蹴られたとも訴えている。
時事通信社

自民党の豊田真由子衆院議員(42)の秘書に対するパワハラや暴行を報じた「週刊新潮」が、6月29日発売号で新たな「暴言」を公開、ネット上にもアップロードしている。

週刊新潮によると、今回公開した音声が収録されたのは5月21日だという。

アップロードされた音声には「あたしが違うって言ったら違うんだよ!物事にはねえ!裏と表があんの! 入口と出口があんの!裏なんだよ!こっちは、お前はよお」という怒号が収められている。

豊田氏が激怒したのは、政策秘書が運転していた際、最短経路より50mほど遠回りしたことが原因。秘書は、後部座席に座っていた豊田氏に蹴られたとも訴えている。

また、週刊新潮本誌によると、同じ日に車の中で豊田氏は「豊田真由子様に向かって、お前のやってることは違うと、言うわけ?あたしに?」との暴言も浴びせたという。

同誌は前号で「安倍チルドレン『豊田真由子』代議士の"絶叫暴行"を秘書が告発」とのタイトルの記事で、元政策秘書だというこの男性の告発を掲載。「暴行は断続的に行われ、男性には『顔面打撲傷」『左上腕挫傷』等の診断書が出されている」と報じた。今回はこれに続くもの。

また、公開された音声データには、豊田氏が「この、ハゲーーーーーっ!」「これ以上私の評判を下げるな!」などと大声で叫ぶ様子や、男性が「もうすいません、叩くのは...」と謝る様子も収められていた。

報道を受けて、豊田議員は6月22日、自民党への離党届を提出した

一方で、同党の細田博之総務会長は6月27日の記者会見で、豊田氏が「高速道路の逆走が原因」と説明していることを明らかにした。毎日新聞などが報じた。豊田氏は細田派に所属している。

豊田氏は報道後から入院しており、細田氏は「本人が衝撃を受けて入院・加療中で、いろんな事情がある」とかばった

■失言、不倫、金銭トラブル... 不祥事続出「魔の2回生」

左から、武藤貴也氏、宮崎謙介氏、大西英男氏、務台俊介氏、中川俊直氏

公式サイトによると、豊田氏は私立桜蔭中・高を経て、1997年に東大法学部を卒業。その後、厚生省(現:厚生労働省)に入省した。ハーバード大学大学院への留学経験もある。自民党が政権を奪還した2012年衆院選で初当選し、現在は2期目。埼玉4区選出で、これまでに文部科学大臣政務官などを務めた。

同期には、金銭トラブルが報じられ離党した武藤貴也氏、不倫疑惑で議員辞職した宮崎謙介氏、「巫女さんのくせに」「がん患者は働かなくていい」などの度重なる失言で謝罪した大西英男氏、「おんぶ」姿で豪雨被災地を視察したことをめぐる失言で政務官辞任に追い込まれた務台俊介氏、女性問題で経産大臣政務官を辞任、離党した中川俊直氏などがいる。

不祥事が相次いだことから、自民党の当選2回の若手議員は「魔の2回生」と呼ばれる。

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