「実はこれ、私です」人気モデル、あえて加工された写真を投稿。その理由は...

「写真を修正したって幸せにはなれない」モデルのイスクラ・ローレンスは、完璧を目指さないで欲しいと伝える。

イギリス出身のイスクラ・ローレンスは、「どんな体でも素敵だよ」というボディポジティブのメッセージを広めるモデルだ。


写真加工をしないことで知られ、350万人のフォロワーがいるInstagramには、セルライトがうつった太ももなど、ありのままの姿を投稿している。


そのローレンスが「修正した写真」を投稿した。そこにうつる人物はローレンスとはまるで別人。あえて修正写真を投稿した理由を、ローレンスはこう綴っている。

このブロンドの女の子誰?って思った人もいるかもしれない。実はこれ、私です!6、7年ぐらい前に撮った写真。今の私と違って見えるかもしれません。当時今より少し痩せてたってこともあるけれど、一番の理由は、写真をものすごく修正していたこと。

ツヤツヤの肌は、私じゃなくてコンピュータープログラマーの仕事。ふわふわの髪はエクステ。寄せて上げるブラをしてる。そしてウェスト+足+腕は、フォトショップで細くしてあります。目の下のたるみはなし。どれ一つ、本物とは似ても似つかない姿です。

そして一番最悪なのは……私自身が「こんな体になりたい」と思っていたこと。これが「パーフェクトな体」(他のモデルみたいに)で、こんな体だったらもっと仕事が増えて、その結果幸せになれるし成功できると思っていた。だけど実際は、修正された画像を見て私はさらに自信を失い、体の悩みが増えた。写真は自分と全く違っていて、似ているところは少しもなかったから。

だからみんな、どうか自分を他の写真と比べないで。写真の多くは、実は本物じゃなかったりする。パーフェクトな体なんて存在しません。だから「パーフェクトになりたい」というのは非現実的な考えなんです。写真を修正したって幸せにはなれないよ。「本物」とはあなた自身のこと。完璧じゃないのが完璧。それがあなたを魅力的で、ユニークで美しくします。

強くて自分に自信を持っているようにみえるローレンスでも、過去に痩せたいと願い悩んでいたという事実は、同じ悩みを抱えている人たちを、勇気付ける。

最近、写真を重視するInstagramは若者のメンタルヘルスに悪い影響を及ぼす可能性がある、という研究結果が発表された。ローレンスも、周りのモデルのような体型になろうとしたことで、自信を喪失し悩みが増えたと告白している。

今彼女は、Instagramの写真の多くに#everyBODYisbeautiful(すべての体が美しい)というハッシュタグをつけている。

「完璧を追い求めるのをやめれば、もっと人生は良くなるよ。だって私たちは、今のままで十分素敵だから」#everyBODYisbeautiful(すべての体が美しい)

▼デジタル修正に失敗したファッション写真集(画像集)▼


※画像集が表示されない場合は→こちら