筒井康隆氏か? 慰安婦「少女像」めぐり下品なツイート 韓国は猛反発

作家の筒井康隆氏のTwitterに5日、一時帰国していた長嶺安政駐韓大使が帰任したことをめっての投稿があり、韓国のメディアやSNSで大きな反発を招いている。
時事通信社

作家の筒井康隆氏(82)のTwitterに4月6日、一時帰国していた長嶺安政駐韓大使が帰任したことをめぐり、「…長嶺大使がまた韓国へ行く。慰安婦像を容認したことになってしまった。あの少女は可愛いから、皆で前まで行って射精し、ザーメンまみれにして来よう」との投稿がされ、韓国のメディアやSNSで大きな反発を招いている。

筒井氏名のツイートは次の通り。

筒井康隆氏名のツイートより

問題となっている筒井氏のツイートは、同氏のブログ「笑犬楼大通り 偽文士日碌」に4月4日付で掲載されたものからの抜粋とみられる。ツイートに投稿されているものと同じ記述が第2段落にある。

筒井氏のブログとされる「笑犬楼大通り 偽文士日碌」より

このツイートが筒井氏本人が記したものかどうかは不確定。ハフィントンポスト日本版は6日、筒井氏側に確認するべく連絡を試みているが、まだコメントは取れていない。また、筒井氏がタレント・俳優として契約しているホリプロの担当者は「Twitterやブログは芸能活動ではなく作家活動としてのものなので、内容を把握していない」と答えた。

この問題では、岸田文雄外相が3日、韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦を象徴する「少女像」が設置されたことへの対抗措置として一時帰国させていた長嶺大使らを韓国に帰任させると発表。長嶺大使は4日夜、85日ぶりに韓国へ帰任した

少女像は2016年末に設置された。日本政府は慰安婦問題の決着をうたった2015年末の日韓合意の趣旨に「反する」として撤去を求めたが韓国側が応じず、17年1月6日に対抗措置を発表。大使らは同9日に帰国していた。

筒井氏のツイートに対して、韓国のメディアはすぐさま反発。朝鮮日報は「『慰安婦少女像を精液まみれにしよう』『時をかける少女』作家の衝撃妄言」との見出しで伝え、テレビ局YTNは「『時をかける少女』原作者、少女像へのセクハラ物議」として報じている。またハフィントンポスト韓国版も「『時をかける少女』原作者の筒井康隆が、少女像に向けた妄言で非難されている」との見出しで伝えている。

筒井氏は大阪市生まれ、同志社大学卒。『虚人たち』(泉鏡花文学賞)、『夢の木坂分岐点』(谷崎潤一郎賞)、『朝のガスパール』(日本SF大賞)など著書多数。1993年にマスコミの自主規制に抗議して断筆を宣言、96年末に出版社と覚書をかわして断筆を解除した。

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