勤務時間外にメールチェックしなくてもOK フランスで2017年から保障される「つながらない権利」とは?

「仕事に関するストレスが、以前よりはるかに大きくなっている」

ある調査結果によると、フランス人労働者の3分の1以上は勤務時間外にもオンラインで仕事をしている。

1月1日から、フランスの労働者は、勤務時間外にメール受信ボックスをチェックしなくても済むよう、法律で守られるようになる。

2016年5月に成立した、いわゆる「つながらない権利」法の下で、従業員50人以上の企業は、従業員が仕事のメールの返信をしたり、デジタルツールを使った仕事をするべきかの規定をさらに具体的に示すことが必要となる。

フランスは週に35時間の労働時間制限を掲げているが、(もとは失業対策であったのだが)、職場にデジタルツールが波及したことによって、こうした労働時間制限が事実上無効になる恐れがある。

この法案は審議されていた5月、フランス国民議会のブノワ・ハモン議員はBBCに「すべての調査から、仕事に関するストレスが、以前よりはるかに大きくなっていることが分かっています」と語った。

「従業員はオフィスを離れても、仕事からは離れることはできません」ハモン議員は続ける。「彼らはまるで犬のように電波の鎖につながれているのです。テキスト、メッセージ、メールは個人の生活を支配するまで送られ続け、ついには体を壊してしまうのです」

この法律がどのように施行されるかはまだ分かっていない。AFP通信によると、法律を守らなかった企業への罰則規定は明記されていない。

当然のことだが、ある調査によると、フランス人労働者のおよそ60%は、労働者の権利を明らかにする方針を支持している。AFP通信の報告によると、3人に1人は日常的に労働時間外にオンラインで仕事をしているという。

ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。

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