中国の「世界一かわいそうな」シロクマ、一時的に両親のいる動物園に帰郷

「永久に戻すべきだ!」

中国・広州にあるショッピングモール「正佳広場」内のにある動物園「極地海洋世界」は「世界で最も悲惨な動物園」と呼ばれ、その劣悪な環境に閉じ込められたシロクマ「ピッツァ」は、「世界一かわいそうなシロクマ」として世界中の注目を集めている。

そのピッツァが、一時的だが両親のいる天津の動物園に戻る。

動物愛護団体は、ガラスに囲われた悲惨な環境で暮らしていたシロクマを永久にそこで暮らせるよう求めている。

3歳になるピッツァは、SNS上に「極地海洋世界」の様子をとらえた動画が投稿された時、世界中から関心を集めた。動画には、ピッツァが隠れる場所のない囲いの中でで力なく横たわっている姿が映っていた。動物愛護団体は動画からシロクマが精神的に苦しんている「典型的な兆候」が見られると述べた。

この悲しい動画によって、アメリカの動物愛護団体「ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(HSI)」が行動を起こし、この囲いからピッツァを出すように求めた。ネット上での呼びかけには100万人以上の署名が集まったという。

HSIは「極地海洋世界の話では、シロクマは生まれ故郷である中国北部天津の海洋公園に戻され、そこで両親と再会するそうです」と述べた。

「世界一かわいそうなシロクマ」が両親と再会する予定だ ― 今のところは

中国のSNS「ウェイボー」の投稿によると、施設側はピッツァの帰郷が施設の改装期間中だけの一時的なものに過ぎないと述べたという。

「シロクマのピッツァはショッピングモール内の前面がガラスに覆われた人工的な狭い部屋で不自由な暮らしに耐え、苦しんできました。私はやっとピッツァが出られると聞いてとても嬉しく、ほっとしています」と、HSIの中国政策担当ピーター・リー氏は述べた。

永久に戻すべきだ!「世界一かわいそうなシロクマ」が海洋公園へ「一時的に」戻される

「しかし、我々はこれがピッツァにとって完全な帰郷になるようモールに求めています。やっとピッツァは毛皮に太陽を感じ、新鮮な空気を吸い、空を見上げることができます。どんなに改装してもショッピングモールはシロクマに適した場所にはなりません。またここに戻すなんて残酷で心無い仕打ちです」

「モールが中国や世界中からの心配の声に耳を傾けているのは素晴らしいことです。彼らが、すでに十分苦しんできたかわいそうなシロクマに正しいことをすると期待しています」

速報:私たちの声が届いた!#Pizza 世界一かわいそうな #polarbear が中国のショッピングモールから移される

中国のパートナーたちと協力し、極地海洋世界に#polarbear の #pizza が完全に帰郷できるように求めます

ハフポストオーストラリア版より翻訳・加筆しました。

▼画像集が開きます

CHINA-POLARBEAR/

世界一かわいそうなシロクマ

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