「鋼の錬金術師」実写化へ、ディーン・フジオカがロイ・マスタング大佐に

原作者の荒川弘氏のコメントは?
荒川弘「鋼の錬金術師」より / 時事通信社

山田涼介主演で『鋼の錬金術師』が実写化 本田翼、ディーン・フジオカらが共演

Hey! Say! JUMPの山田涼介(22)が、人気漫画を実写映画化する『鋼の錬金術師』(2017年冬公開)に主演し、主人公のエドワード・エルリックを演じることが23日、わかった。ヒロインで機械鎧(オートメイル)技師のウィンリィ・ロックベルを本田翼(23)、原作でも人気の高い“焔(ほのお)の錬金術師”ロイ・マスタング大佐はディーン・フジオカ(35)が演じる。

荒川弘氏による原作、通称“ハガレン”は、幼き日に最愛の母親を亡くした兄・エドワードと弟・アルフォンスの波乱に満ちた冒険と成長のストーリー。01年に月刊『少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)で連載がスタートし、テレビアニメやアニメ劇場版を機に爆発的な人気を獲得。全世界でシリーズ累計発行部数7000万部超という記録を打ち立てた。

エドワードとアルフォンスの兄弟は、母親を生き返らせるために“錬金術”の最大の禁忌“人体錬成”を行い、失敗。その代償としてエドワードは体の一部を失い、右手と左足が機械鎧に。アルフォンスは体全てを失い、魂を大きな鎧に定着させた体になってしまう。やがてエドワードは国家錬金術師となり“鋼”の二つ名を授かり、失ったすべてを取り戻すため、兄弟は絶大な力を秘める“賢者の石”を探す壮大な冒険の旅を繰り広げる。

監督を務めるのは『ピンポン』(2002)の曽利文彦氏。自ら企画を立ち上げるほどストーリーに強く引かれ、「“生きていくことの真実”を描いた、このすばらしいストーリーを幅広い世代にご覧いただけるよう、チーム一丸となって全力で取り組んでいきたい」と熱意を込める。

ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』でCGを手掛けた経験もある曽利監督は、原作ファンが気になるであろうアルフォンスの表現方法について「満足していただけるものをお見せできると思う。自信があるから映画化に踏み切ったと言えるくらい」と話している。

大役を務める山田は「原作が好きだからこそ、どんな作品になるのか疑問と想像がふくらみ、自分がこのプレッシャーに勝てるのか?という気持ちもありました」と重圧を吐露。アクションシーンも見どころの一つになるが「できる限りスタントは入れず、自分を追い込んでやってみたいと思っています。CGなどの技術の発達がある今この時代だからこそ、実現できる。原作ファンの方にはもちろん、原作を知らない方にも、この作品のすごさをスタッフ・キャスト一同で作り上げていけたらと、身体を鍛え役への理解を深めることで、今は決意が固まりました」と覚悟をにじませた。

原作の大ファンを公言する本田は「プレッシャーがすごいです。原作ファン、そして私たちの世代にこそ観てほしいし、観たいと思わせる作品にできたらと思っています」と意気込み。ディーンは増量して役作りに励むといい、「学生時代にはボクシング、俳優のキャリアを始めてからは中華武術やテコンドーを含め日常的に練習し、過去の仕事でもアクションを撮影してきたので、その経験が今回の新しいチャレンジに生かせるよう頑張ります」とコメントを寄せた。

そのほか、マスタング大佐の親友ヒューズ中佐役に佐藤隆太、マスタングの側近ホークアイ中尉役に蓮佛美沙子、ロス少尉役に夏菜、重要な役割を担う国家錬金術師のタッカ―役に大泉洋、ドクター・マルコー役に國村隼、そしてハクロ将軍役で小日向文世が出演。

エドとアルの冒険に立ちはだかる敵役も豪華キャストが集結し、ホムンクルス(人造人間)である謀略に長けた“色欲”のラスト役に松雪泰子、“嫉妬”のエンヴィー役に本郷奏多、“暴食”のグラトニー役に内山信二、ホムンクルスと共謀するコーネロ教主を石丸謙二郎が演じる。

原作者の荒川氏は「マンガでは豆粒ドチビのすぐキレる主人公なので、山田さんに演じていただくのは、なんだか申し訳ない気分です…!!(あ、ヒロインもすぐキレますね。すみません…)曽利監督はマンガ表現とリアル部分をつなぐCGを上手に使われる方なので、アニメやゲームとはまた違った表現を見せていただけそうで楽しみです!」と期待を寄せている。

6月にイタリアロケから撮影がスタートし、日本での撮影を経て8月下旬に撮影終了を予定。配給のワーナー・ブラザース映画は、世界戦略を視野に入れている。

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